病棟クラークって?

医療仕事を見てみる

入院患者と医療スタッフのパイプ役

医療施設の各病棟のナースステーションに詰めて、病棟内の様々な業務を行います。
病棟担当の医師や看護師、介護士はステーションと各病室や検査室等の往復が多く、じっくりナースステーションで業務を行うことはできません。
そこで病棟クラークがステーション又は隣の事務室に常駐して主に事務業務を支援します。
具体的には、入退院の手続きや検査室、薬局などとの連絡など様々な医療に関する事務業務を行い、病棟の業務がスムーズに流れるように援助します。

患者や家族と医療スタッフの橋渡しの仕事もありますが、主にはステーション内の事務が多いです。
病院の規模などによっても異なりますが、1つの病棟には約20~30人ほど入院患者がおり、入退院の手続きや各種検査のスケジュールも大変です。
さらに、個人ごとのカルテや看護師が行った看護の記録(処置内容・血圧等のバイタル)も膨大です。
当然それに伴うレセプト(請求書類)も膨大な資料となり、事務を専門的に担うクラークの存在は、医療スタッフが実務に専念することを可能とします。

総合病院などでは診療科も多く、治療に用いる用具や検査、保険制度など、院内業務には多様な知識は必須で、患者や家族とのコミュニケーション能力も求められます。
現在国内では、全ての病棟にクラークを配置するには至りませんが、医療の安全と質の確保のために、高齢化を迎えるこれから、益々ニーズが高まることが予想されます。

病棟クラークの魅力

医療関連の知識やノウハウが必要な病棟クラークは、エキスパートとしての遣り甲斐があり、医学関連用語や保険制度の知識も併せて身に付き、これは、自分自身でも役立つ知識です。
また、日本全国どこでも、年齢に関わらず必要とされるスキルですので、身に付けておけば、配偶者の転勤で転宅が必要となっても全国どこの病院でも需要のある職業です。
さらに、年齢が高くなっても、家事や育児に手を取られる時期でも、仕事を続けられるのも魅力です。

病棟クラークへのルート

病棟で勤務するために、定まった道筋や取得が義務付けられる試験や資格は設定されていません。
しかし、病院の医療業務を事務部門のプロフェッショナルとして支援する職種であり、現場では医療関連用語、保険制度などが頻繁に飛び交い、「知りません」ではかえって業務が滞ってしまいます。

そのため、医療秘書技能検定試験などの医療事務に関する資格を取得しておくことが現実的と言えます。
実際に、病棟クラークになる方は医療事務資格を取得後に目指す方が多いです。

この資格は特に受験資格が定められているわけではありませんので、学習方法は、専門学校や独学など様々です。
とは言え、現場では即戦力の応用力や対応力が求められ、現実的には、専門学校などで学習後に受験して就職した方が有利です。
専門学校に通う最大の利点としてインターンが挙げられ、学生の身分で、実際に現場を体験することは大きな自信となります。