歯科技工士って?

医療仕事を見てみる

歯に関連した様々な人工物を作成

歯科医師の指示を受けて、口腔内の入れ歯や差し歯等の歯の代替物、歯並び矯正装置等の歯の補正具を人工的に作ります。
最もイメージに浮かぶのは、歯科医院で虫歯を削ったあとに入れる詰め物を作ることです。

歯科医師等が歯を治療し、入れ歯を入れる部位の歯型を取ると、歯科技工所に回され、歯科技工士が義歯や入れ歯などの人工物を作ります。
歯科医師や歯科衛生士と違って、患者と直接接することはあまりありませんが、診療・治療と歯科関連人工物の製作がハッキリと分担分けされているのです。
実は法律的には、歯科医師も歯科技工業務を行うことは可能ですが、専門的な高い技術が必要な仕事のため、現実的には歯科技工士のみが行っている業務なのです。

作る物はケースによって様々ですが、入れ歯や被せモノ、歯並び矯正装置、マウスピース等があり、口腔内に入れる人工物はほぼすべて取り扱います。

人間の口腔内は生命に欠かせない食事が体内に取り込まれる第1段階の器官で、重要な場所だけに知覚神経も多く、大変敏感です。
患者はそんな繊細な口腔に人工物を入れて生活するため、歯科技工物は精緻にできたものでないと患者の快適な食生活だけでなく、体調維持や病気にも影響するのです。

そんな精緻な人工物を作るには、高い技術力と集中力が必要です。

歯科技工士の職場

6割程度の歯科技工士は歯科技工所で働き、歯科医院の依頼を受け、依頼内容に基づき製作して納めます。
技工所の規模は大小様々で、経験を積んで独立開業する人も多いです。

4割地度と次に多いのは歯科医院で、直接、歯科医師や衛生士とコミュニケーションをとりながら製作しますので協調性は必要ですが、患者と直接触れる機会もあり、人と接することが好きな方は遣り甲斐を感じやすいでしょう。

健康を影からサポートする黒子役

腕を磨いてより高いレベルの仕事に挑戦することができるところがこの職業の最大の魅力です。
確かな技能を習得して、日々経験を広げ努力を重ねれば仕事の守備範囲はどんどん広がります。

歯科技工所の勤務のみならず、独立後個人で技工所を開いたり、医療器具のメーカーに勤める方もいます。

最終的に目指すのは「自ら技工所を開業する」と考える人は多く、実現すれば自らの判断で業務が出来、自宅で開業のケースでは柔軟な働き方も選択可能です。

男性・女性の性差にかかわらず歯科技工の高い技術さえ持てば、どこででも仕事を継続できるのも魅力です。

歯の診療関係の資格に歯科医師、衛生士があり、技工士はそれらに並び国家資格なので、プライドを持てる仕事です。
また、患者が実際に身に付けて快適な生活に役立てていることを考えると、あまり表に出ない黒子的な仕事ですがやりがいが感じられる仕事です。