理学療法士って?

理学療法士

リハビリが必要な人たちの支援

理学療法士という仕事のことをご存知でしょうか。
過去に事故や病気などの影響からリハビリテーションを受けたことがある、という人であれば、直接関わったことがある人が多いでしょう。
逆に、そういった経験がない場合には、なかなか直接関わることがない仕事であるため、分かりにくいと感じてしまうかもしれません。

理学療法士という日本語の名前は、その仕事の印象を少々分かりにくいものにしてしまっているといえます。
英語では「PhysicalTherapist」と呼ばれており、よりその仕事内容が分かりやすいものとなっているのではないでしょうか。
様々な原因から体に障害を抱えることになってしまった人を対象にして、「日常生活」を送るために必要な動作が行えるように回復させるリハビリテーションを行うことが、理学療法士に求められる主な仕事です。
さらにもう1つ重要な仕事として「それ以上障害が悪化しないようにする」予防のためのリハビリテーションもあります。

私達は普段、歩いたり、起き上がったり、階段を登ったり、というような動作を、それほど意識することなく行っています。
そのため、実際には「どのようにして体を動かしているのか」というのは、上手く説明することができません。
理学療法士はこの「動作」のエキスパートであり、様々な日常的動作について、どのようにして力を入れるのが良いのか、どうすると失敗してしまうのか、などを研究し、リハビリテーションを効率よく進められるようにしています。

理学療法士が活躍することになる相手は様々です。
例えば高齢になってしまったことによって運動能力が低下してしまっている高齢者、寝たきりになってしまったことで運動能力の低下が懸念される怪我人、障害があることで引きこもってしまっている身体障害者、「動作」に不安がある人は、誰しも理学療法士の治療の対象となり得ます。

さまざまな分野で活躍が期待されている

理学療法士になるためには、国家資格である理学療法士資格の取得をする必要があります。
この資格の取得のためには少なくとも3年の養成校での勉強が必要となっています。
特別な条件として、同じくリハビリテーションに関わる資格である「作業療法士」資格を先に取得している場合には、養成校による勉強期間が最低2年間と短縮されます。
また、海外において同等の免許を取得している場合も、日本における基準と照らしあわせて不足している部分を埋めるだけで取得することができます。

理学療法士の仕事というのは、医療業界だけではなく、他にも様々な分野と関係しています。
上述したような「高齢者介護業界」「障害者介護業界」というのも、大きな関係先の一つとなります。